夕方、冷蔵庫の前で「今日なに作ろう」と立ち尽くす。これを毎日やっていると、料理そのものより、決めることのほうに消耗してくる。でも、献立が思いつかないのは料理が苦手だからじゃない。決め方が「ゼロから考える」になっているだけだ。レシピのランキングデータを扱っていて分かったのは、献立は“発想”ではなく“絞り込み”で決めるほうが、圧倒的に速いということ。
「ゼロから考える」が、いちばん疲れる
和食か洋食か、肉か魚か、何分で作れて、いくらかかって……と、まっさらな状態から考え始めると、選択肢が多すぎて脳が止まる。これは意志の弱さではなくて、単に選択肢が多すぎるという構造の問題だ。人は、候補が無限にあると逆に選べなくなる。
だから、逆をやる。先に「制約」をひとつ置いて、そこから逆引きする。制約は不自由に聞こえるけれど、献立決めにおいてはむしろ味方だ。枠が決まれば、その中から選ぶだけになる。
入口は、この3つのどれか
「制約から逆引き」を具体的にすると、入口は主に3つ。
冷蔵庫の食材から決める。 余っている食材を起点に「これで作れるもの」を探す。献立が決まるうえに食材も使い切れて、ロスが減る。個人的にはこれがいちばん出番が多い。
時間や予算で絞る。 「15分以内」「300円以下」のように条件を先に決めると、現実的な候補だけが残る。疲れている日は時間で、月末は予算で、と日によって軸を変えるといい。
シーンで決め打ちする。 平日の夕食、お弁当、来客、と場面を固定すると、その場面の定番パターンから選べる。毎回イチから考えなくてよくなる。
同じものばかりになってきたら
逆引きに慣れると、今度は気づけば似たメニューばかり、という別の壁にぶつかる。マンネリだ。これに効くのが、ランキングの“動き”を見ること。今まさに順位を上げている流行りのレシピを、ときどき定番に混ぜる。定番だけだと飽きるし、流行だけだと家族にウケないこともある。「定番」と「流行」を意識して行き来するのが、ちょうどいいマンネリ対策になる。
逆引きをまとめてやる
この「食材・時間・予算・シーンから逆引きして、流行も拾う」を一か所でやれるように作ったのが ランレシ。楽天レシピのデータをもとに、冷蔵庫の余り物からのマッチング検索、「時間×予算」での絞り込み(例:15分以内・300円以下)、食材からの逆引き、家電別(圧力鍋など)やシーン別の切り口で探せる。ランキング推移のグラフで「これは定番か、いま流行か」も見える。データは毎日更新、無料で使える。

「今日なに作ろう」で固まる時間は、考え方ひとつでかなり減らせる。ゼロから発想せず、冷蔵庫・時間・予算・シーンのどれかを先に決めて、そこから逆引きする。たまに流行のレシピを混ぜれば、マンネリも避けられる。献立決めを“毎日の小さな苦行”から外してしまおう。


