Steamのセールが始まると、ライブラリにプレイ時間0分のゲームが何本か増える。心当たりがある人は多いと思う。私もそうだった。「80%オフ」の赤いタグを見ると、買わないと損する気がして、気づけばカートに数本入っている。そして、そのほとんどを起動しないまま次のセールを迎える。
ゲーム情報を扱うようになって腑に落ちたのは、積みゲーが増えるのは意志が弱いからじゃなくて、「安さ」を買う理由にしてしまうから、というシンプルな話だった。
「お得感」は、買わせるためにできている
セールの割引率は、こちらの判断を狂わせるようにできている。定価5,000円が80%オフで1,000円。この「4,000円も浮いた」という感覚が曲者で、本当は1,000円を払うかどうかの話なのに、頭の中では4,000円得した気分になっている。
でも冷静に考えれば、遊ばないゲームは、何円で買っても価値はゼロだ。1,000円のゲームを買って起動しなければ、節約どころか1,000円をそのまま捨てたのと同じ。安いことは、興味を持つきっかけにはなっても、買う理由にはならない。セールのときこそ、いったん赤いタグから目を離して、「これ、本当に自分は遊ぶ?」と問い直す価値がある。
カートに入れる前の、3つの確認
勢いで買わないために、私は買う前にこれだけ確認するようにしている。
本当に遊ぶのか。 好きなジャンルか、そもそも遊ぶ時間があるか。ここで正直になる。「いつかやる」の“いつか”は、経験上ほぼ来ない。積むかどうかは、今の自分が遊ぶ前提で考えられるかにかかっている。
評価を「件数つき」で見る。 好評率(ポジティブの割合)だけを見て安心しない。レビュー件数が少ないうちは評価が定まっていないので、高評価でも様子見が無難だ。件数が十分にあって、なお好評率が高いものを選ぶ。
日本語に対応しているか。 地味だけど大事。UIや字幕が日本語に対応していないと、起動はしたものの結局進めずに積む、という王道パターンにはまる。買う前にストアページの対応言語を確認しておく。
セールとの、ちょうどいい付き合い方
買い方そのものにもコツがある。気になったゲームは、その場で買わずにまずウィッシュリストに入れる。値下がりすると通知が来るので、衝動買いが自然と減るし、「通知が来たのに別に欲しくないな」と気づければ、それはそもそも要らなかったということだ。
Steamは季節ごとの大型セールでぐっと下がるので、慌てて定価近くで買う必要もあまりない。「セットで安い」バンドルも、遊ばないタイトルが混ざっていれば結局割高になる。割引率ではなく、遊ぶ本数で数えるといい。
中身で選びたいとき
この「評価を件数つきで見て、日本語対応も確かめる」を日本語でまとめてやれるのが SteamNavi。Steamのゲームを日本語で、評価(好評率 × レビュー件数)のランキングやジャンル別に探せて、日本語対応タイトルだけに絞り込んだり、攻略・レビューやセール情報を見たりできる。ゲーム同士の比較もできるので、「安いから」ではなく中身で選びやすい。無料・登録不要だ。

セールで後悔しないコツは、結局のところ値段から目を離すことに尽きる。遊ぶか、評価は件数つきでどうか、日本語は通るか。欲しくなったらウィッシュリストで一拍おく。それだけで、セールのあとに増える“起動しないゲーム”は、はっきり減る。



